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TOP > サービス紹介 > ワーク・ライフバランスコンサルティングサービス > スペシャルインタビュー コクヨファニチャー株式会社様

ワークライフバランス推進企業のご紹介―コクヨファニチャー株式会社

2009年度の働き方の見直しプロジェクトに参画された、コクヨファニチャー株式会社の設計推進部の星野氏、太田氏と弊社コンサルタントの大塚との対談の様子をご紹介します。

※お相手:コクヨファニチャー株式会社 設計推進部 部長 星野 和伸氏(以下 星野氏)
          太田 裕也氏(以下 太田氏)
※聞き手:株式会社ワーク・ライフバランス コンサルタント 大塚万紀子(以下 大塚)

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働き方の見直しプロジェクト実施のきっかけ
〜設計推進部では全4チームで部を挙げて、働き方の見直しプロジェクトに取り組まれました〜

大塚:
プロジェクトの開始からもう半年が経ちますが、今回のお話があった時にどのように感じられましたか?

星野氏:
エコライブオフィスをちょうど作ったばかりということもあって、
ワークスタイル変革がわれわれ自身のテーマでもあったので、ちょうど良い機会かなと思いました。
一度試してみたいな、という気持ちがありました。
ただ、色々な人にどのような受け止められ方をされるかが心配で、
やらされ感を持って受け止められると嫌だな、という気持ちも多少ありましたね。

大塚:
太田さんにはどのようなかたちでお話があったのですか?

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太田氏:
「お前がサブリーダーをやってくれなければこれは失敗するんや」と言われたんです。
サブリーダーは太田、リーダーは星野部長、という感じで。

その時の僕の印象は、設計推進という我々の部署は
時間に関する意識は結構高く、時間管理はできる方だと思ってたんですよね。
ですので、僕らの部署がやらなくてもいいじゃないと単純に思っていました。

でも、よくよく考えてみると、今まで部署の皆が同じ方法でタイムマネジメントや
ワーク・ライフバランスについて考えたことって無かった。
それぞれがばらばらの価値観で違うやり方でやっていた。
まず一緒のやり方でやってみるのが、すごく重要だと思いました。

そうしたらやっぱり、先ほどの星野部長の話ではないですが、
エコライブオフィスでワークスタイル変革をする時に、
ワーク・ライフバランスとかタイムマネジメントの視点で新たな一つの
仕組みが出来上がっていくといいなと思い始めた。

プロジェクトの進行について
〜プロジェクトを進められるなかでコクヨファニチャー様ならではの管理ツールも発案されました〜

大塚:
最初にお目にかかった時は、何をやるんだろう、という
ドキドキわくわく感と同時に、疑問や不安も抱かれているのかなと思っておりましたが
チームを通して、部署全体での気持の変化はいかがでしたか?

星野氏:
割と個性派ぞろいで1つのテーマをやろうとすると自分なりの考えが皆あるんです。
色々な意見を言い出すので(笑)それを無理やり1つの方向にあわせようとするとうまくいかない。
ある程度自由度をきかせてやろうということで、各チームのリーダー
それぞれのアイディアを採用すると比較的スムーズに動きだしたので。

最初部署ミーティングで2人で説明したのかな?
みんなが色々言いだして・・・。いつもそんな感じですけどね。

大塚:
皆さんついていっていらっしゃるのですね!
すごくフレキシブルに対応されていて、個性を殺さないで、それぞれの個性を
引き出すマネジメントをされているな、といつも拝見していて思っておりました。

最初のお打合せの段階で、緊急度と重要度のマトリックスをちらっとご紹介したら
次にお伺いした際にもうすでにそれが形になっていらしたので、大変驚いたんですが。

星野氏:
食いついたんです。我々は新しいものが好きなので(笑)

大塚:
あの緊急度と重要度のマトリックスもいろいろなご意見があったと思いますがいかがでしたか?

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星野氏:
いろんな見方がありました。
これだけでは処理しきれない、とか。これもチームによって違う意見が出ました。
時間軸はどうなるの、とか、違うマトリックスにしようかとか。
そこは否定せずに仕事が見える化するならいいのかなと思います。
1つのきっかけとしてそれをベースにそのまま活用している人もいれば、日付を入れたり、
俺はデジタルでいくんだ、俺はアナログだ、とか結構しょうもないことで競っていたり(笑)

いいきっかけになったのは事実ですね。
何かないと、小道具ですね、これがないと難しい。
意外と小道具が好きな人が多いので、活用するとうまくいくのかな、と。

大塚:
メンバーの方に変化はありましたか?

星野氏:
あったと思います。やっぱりみんなバラバラだったんですね。
このプロジェクトをやってみてよくわかりました。

取組み自体は当たり前のこと。時間管理して、その情報共有して、
少しでも時間を見つけて新しいことをやっていこうと。
普通にできなきゃあかんということだと思っているんですが。
やってみて初めて色んな人が色んなことやってるということが分かりました。

僕は割と部署全体を上から見ていて、なんとなく理解しているつもりでしたが、
横のメンバーっていうのは意外と見ていない。あるメンバーを誰もがほったらかしで、某プロジェクトに
どっぷりつかっていて、誰もそこから救わない限り永遠に抜け出せなかったり、
危機感があったりとか、放っておいたらどこへいくか分からなかったり。

ケアしきれない人も出てくる。そういう人たちと会話をきちっとしないと。
そこで小さなチームをつくったことで、対話をし、先ほどの緊急度と重要度含めて
仕事の棚卸を行ったり、何をやっているか見えだして、小さい単位のチームの中でも共有をしだした。

今まで忙しい忙しいと言っていて、表面上だけだったのが実態として見えてきたんです。
それならそうしなさいとか、こうしてみたら、とか。そういうように変わってきたんですよね。
太田君に限らず、チームリーダーはいきいきとやっていたように僕には見えました。
チームメンバーの反発はなかったですし。

働き方の見直しプロジェクトを終えて

大塚:
今回の成果をご覧になってのご感想をお聞かせ願えればと思います。

星野氏:
これまでも8割方やっていたかな、とは思いますが、今回のプロジェクトが
1つの後押しにはなったと思います。
プロジェクトからどんどん時間を生み出して、そこからは、
仕事を明確に与えて下さいという話もあったりして、以前は中途半端にやっていたことが、
割と、のびのびしっかりできたかな、と。

ただ、今の時点では、僕はあまり満足していません。
まだまだゴールに達しているわけではなくて、発表の中でこれから自分の時間を
生み出して充実させる、仕事に生み出す時間やタイムマネジメント、
質を上げるというチームが多かったように思うけれど、
質が本当に上がったのかというのはまだまだ疑問ですし・・・。

大塚:
理想とされる完成形はなかなかないと思いますが、
理想のワークスタイル・働き方はありますか?
どういったところを目指されたいかというビジョンでもよいです。

太田氏:
われわれの部署はクリエイティブな仕事をしているので、
出来れば高いアウトプットを創出できることが一番でしょうか。

究極的なことを言えば、部全体・事業会社全体・コクヨグループ全体が
一体感をもって、同じ価値観で生産性(=アウトプット/インプット)向上
みたいなものを追求していきたいです。
そのために分母となるインプット(=時間やコスト)、これを極力削減しながら
分子となるアウトプット(=新しい価値)、これを生み出していく働き方が出来たら
一番良いのかなと思いますが。

大塚:
同じ価値観というのが今回のプロジェクトで1つのキーワードかも知れませんね。
同じ価値観をつくること非常に重要ですし、共有も重要なポイントですよね。

太田氏:

部門限定では勿体ないので、
他の部署に横展開したり、コクヨグループでも他の事業会社でもやっているみたいですが、
こういう考え方を、全社に共有したいですね。

大塚:
考え方を共有する、今回プロジェクトの1番はじめに
考え方を共有されたのが1つの成功の要因だったのかな、と思います。
意識のところがバラけてしまって、なかなかスタートダッシュがかけられないという
組織が多い中で、最初にビジョンを固められたというところが問題の本質を的確に
捉えていらっしゃるんだろうなと感銘を受けました。

星野さんは如何でしょうか。

星野氏:
価値観を共有するのが 実は一番難しいと思うんですよね。
コクヨ全体の課題じゃないかと思う。
部で価値観を共有するのも難しいし、会社でもそうですし。
もともと仲の良い集団ではないので(笑)

人間みんなバラバラですし、背景も違いますし、ここ数年で時代が変化し続けているので。
小学校時代に何が流行ったかでも違いますし、お父さんがリストラされている人もいるし
高度成長時代に育った人もいるし、女性でも全く違うんですよ。ゆとり教育世代もいるし。

合わせようと思っても所詮無理な話です。でも価値観を共有させないと仕事ってうまくいかないと
つくづく思うんです。ベースにはその人の価値観や背景が入ってくるんです。
それをいきなり仕事であわせていくのはしんどいので、
たとえば遊びやイベント、はたみな(働き方の見直し)プロジェクトなど、
人と人とをうまくあわせる仕組みがすごく重要かなと思っています。

会社全体で1つの目標にむかっているのではなく自分のことで精一杯という人も多い。
他の会社もそうだと思うが、目標管理だとか個人主義だとか
成果主義だとか、自分の事は一生懸命やっていたが、他の人が困っていても
知らん顔するようなことがおこっていて、
昔はもっと自然に助け合っていた。それが一番大事だと思っています。

そのためにこういうプロセスは1つ使えるのかな、と思いました。
部門全体で情報を共有していく仕掛けを、チームで競争しながらやっていくことによって
チームリーダーやその下のそれぞれの個性ややり方が見えてくるのかなと。
まさに一体感とか結束とか、価値観を共有して仕事をするということは、すごく難しいなと感じます。
でも、おかげ様で一歩踏み出せた気がしますね。

大塚:
私たちはヒントを差し上げただけで、まさに皆様が自発的にアイディアを出されて、
つくってくださった要素が8〜9割占められていたように思います。
是非1つのきっかけを拾い集めていただいて、
価値観を共有していきながら、コクヨグループ全体を引っ張っていって
成功事例をどんどんつくっていただけたらと思います!

最後に、これから働き方の見直しを新たに始められる方へメッセージをお願いします。

太田氏:
やっぱり、ビジョンですね。
向かうべき方向性をしっかりメンバーに共有することがすごく重要。
何のためにこれをやるのかをしっかり共有していれば、
具体的に何をやるかは割と自由度があって良いと思います。

星野部長;
あまり肩肘はらずに、それに対してどうこう言う時間があるなら、
とりあえずチャレンジしてみること、でしょうか。
そこには小さくても目的とかがあると思うので。お互いの意見を否定しないで、
やっていくと評論家ばかりになってきて、それだと仕事が進まないので
まぁ、とりあえずはやってみよう、と。

大塚:
素晴らしいメッセージをありがとうございます!
今日は貴重なお話を頂きましてありがとうございました。